決算特別委員会 文化市民局
No.2
青年を応援する青少年活動センターに
●H13年度に京都駅近くにあり、大変利用率が高かった青少年活動センターを廃止し、7つの活動センターの活性化に取り組むということだった。東山の総合庁舎建替で、大変施設面では素晴らしい活動センターもでき、14年度では北区も総合庁舎の増築を期に移転リニュアルされた。そこで、あらためて、青少年活動センターの廃止による影響と暫定施設としてつくられた「スクウエア高辻」の役割はどう評価されているのか。7つのセンターに分散利用はされたのか。
(→答弁・木村共同参画社会推進部長)下京区の青少年活動センターを一気に廃止するのはいかがかなものかということでH16年2月まで「スクウエア高辻」を活用することにした。ここと7つの現センターの活用状況だが、旧センターは53,000人と7つのセンターとあわせ257,000人。スクウエア高辻は12,000人で7つのセンターはH12年とH13年の比較で16,000人増。53,000人には至らないが、キャンパスプラザなどを活用しているのではないか。旧センターのカバーはできていると考える。なお、スクウエア高辻はH13年度12,000人の利用だったが、今年度は少し減っているが、暫定利用の役割は果たした。
●市民が、自主的な活動をしようとした時に、気軽に安く利用できる施設はほとんどなく、青少年活動センターは青年の立場から、無料もしくは安く利用できる本当にいい施設で、青少年の居場所作りに貢献している。時代の様変わりの中で、青少年の生活や要求も様変わりをしてきている。私が今、一番心配しているのは、青年の就職難で、深刻である。高校や大学などで学んだことが活かされる職場に就職できない。就職試験をいくつも受けても、合格できない。社会からの疎外感さえ感じている青年もいる。しかし、一方で、青少年活動センターを見学してみて、青年のもつエネルギーや創造力の素晴らしさも感じる。厳しい社会の情勢だからこそ、センターが青年の生き方を応援するような暖かい存在であってほしい。前々から青少年問題協議会からも指摘される西部地域の開設や老朽化しているところのリニューアル計画はされているか。伏見などは2階にあり、老朽化している。早急にリニューアルが求められている。
●H12年度とH13年度の利用状況をみてみると、総数377、561人から329、512人と減っている。確かに廃止されたセンター利用は72,329人だったことからみると、24,000人ほどは、他を利用されたことになるが、総体的には、のべ、5万人近く利用は後退したことになる。12,000人が利用しているスクウエア高辻は今後どうする方向なのか。
(→答弁・木村)いずれの数字も7つのセンターの数は減っていない。大規模な移転・リニューアルは北、東山などでやってきた。他は小修繕などを主にやっている。ほんの少しずつだが対応している。西部は地域的バランスも含め必要と考えている。ただ現実的な問題として、財政難があり、既存施設の利用などで当面は補っていきたい。
●西部について必要との認識であることを確認する。スクウエア高辻については、現に12,000人が利用しているのだから、期限がきたので閉鎖するではすまない問題。計画を持つべき。
スケボー施設は、愛好者の意見をよく聞き建設せよ
●スケボー施設を建設する答弁が本日あったが、以前から議員団としても求めてきたし、私も委員会などで取り上げてきた。驚きとともに歓迎をしている。文化市民局はソフト面を担当するというが、スポーツとしてではなく、スケボーを遊びの範疇でとらえているときく。全国に2000人のアマチュア選手、100人のプロ選手がいる。団体の意見を採り入れる努力を。
(→答弁・福徳)スケボーについて、どういう方々がどんな活動をしているか十分把握していない。組織化、体協への加盟などバックアップできるものがあれば努力する。
●スケボー施設をつくるならどのような施設がよいのか、京都にも協会があるそうだから、十分意見を聞き安全な施設をつくるよう求める。
男女共同参画推進プランと条例制定に向けて
●H13年度は第3次の京都市女性行動計画「男女共同参画推進プラン」作成があった。各界で活躍される懇話会の先生方により練り上げられたもので、市民からの意見も盛り込まれたものと評価している。しかし、率直な感想は、もっときめ細かな公聴会を開き、市民からの意見を聞く場がほしかったということである。計画からの市民参加こそ、目標に留まらない実行につながる計画になる。14年度は条例制定に向けて大詰めの時期となっていると思う。今年度は公聴会を昼間と夜2回実施され、懇話会の先生方にも登場いただき、大変良い企画だった。今後の条例提案までのテンポはどうか。
行動計画を活きたものとするためにも、実効ある条例にする必要があると考えるが、盛り込むべきものとしてどのようなものを考えられか。
(→答弁・木村)多くの市民の声を聞くようにということだが、はがきでの募集など最大限に努力してきたと考える。議会にたいしても説明、ご理解を求めてきたつもり。今後の中身については懇話会が最終結論を出していないので言えないが、担保力をもつ第三者機関設置の意見は強くあると認識している。
●苦情処理システムの確立であり、それは第三者機関として、相談や救済ができる権限をもつ独自のオンブズパーソンをつくることが必要。答申や素案がでてからでも市民の声を取り入れる努力をもとめる