雲ケ畑地域の切実な願い

2015年03月29日

 今日は浜田府会議員と北区の北部・雲ケ畑に、議会報告をしながらご挨拶に回りました。

 そこで、あらためて、この地域を京都市がいかに支援していくか大きな課題だと思いました。私は市会議員になって16年、ずっと雲ケ畑の地域の皆さんのご要望を伺ってきました。16年前は小学生だった子どもさん達がみんな大きく成長し、大学や就職で、雲ケ畑の地域を離れていっておられます。小中学校も休校となっています。また、ご夫婦でお住まいだった方の中には、ご主人が亡くなられて一人暮らしになっておられたり、 一人暮らしだった方は、子どもさん達と暮らすようになって、空き家になっていたり、地域の様子が随分変わってきました。

過疎問題は根深いものがあると思いますが、私は大な要因に京都バスの徹底があると思います。赤字路線で国や自治体からの補助などもない中で京都バスが撤退せざるを得なかったと思っています。私は京都市が補助金を出していたら、京都バスは走ってくれていたと思うのです。現在は地域の自治会が運営主体となって「もくもく号」を走らせておられます。31日には3周年記念のセレモニーも開催されます。しかし、その運営は並ならぬ努力です。一日2本走らせるのがやっとの状況だそうです。京都市は運行の補助は全くしていません。訪問先では病院の帰りの夕方の便があれば助かるとおっしゃっていました。私ぐらいの方は、私たちの親は今、私がいるからいいけど、自分が年をとったら、子どもは町中に出ており、どうなるか不安とのこと。子どもから一緒に住もうと言われるけど、ここで畑の仕事をやりたいとおっしゃる年配の方もおられました。

 写真は山の裾野の写真です。以前はシダなどで青々としていたが、鹿が根こそぎ食べてしまって山肌が見えている状況だと教えていただきました。生態系がどんどん変わってきていると心配と。環境が壊れていく危険も感じる訪問となりました。引き続き、この地域の皆さんの未来を少しでも安心できるものになるよう頑張りたいと思いました。

 昼からも地域を宣伝に回りました。今日は昨日までと打って変わって雨や冷たい空気に人でも少なく、寂しかったですが、時折の声援に励まされました。

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