「10年後、どうなっていたい?」

2013年06月15日

  高3の長男の保護者の会で講演会で、立命館大学の春日井敏之教授のお話でした。以前にもいじめをテーマにしたシンポジウムでお話を聞いたことがあり、2回目でしたが、子どもの立場、目線に立って考えるお話は心に響くものがありました。

 子どもとぶつかってもいい。でも言いすぎたなと思ったら、後で謝ったらいい。ただ、やっぱり子どもの存在を否定するような事は言ってはいけない。大人になっても、人間は評価してほしいし、褒めてもらいたい。僕はもうすぐ60歳になるけど、家に帰ったら、奥さんに「僕、頑張っているやろ」って言って、「よしよし、よく頑張ってるね」と頭をなでて褒めてもらうと話され、びっくりしました。

 印象に残ったのが、表題にある「十年後、どうなっていいたい?」と話をするといいというアドバイス。子どもは親の自慢話ではなく、親の思春期の失敗談を聞きたい。「おかんやおとんも、そうやったんやな」と思うと楽になると。

 いろいろ聞いても、子どもはよく「べつに・・」と言います。それは、「今はそっとしといて」ということだそうです。「世界中が敵になっても、あんたの味方やで」と言ってあげるといいそうです。実践したお母さんの子どもの反応は、「世界中が敵になるような事にはなりたくないわ」  確かに・・・。